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映画タイムボカン


 無料動画で、テレビアニメ「タイムボカン」を見たのだが、やはりちょっと面白かった。
 ビールをのみながら、「タイムボカン」をひとり見る、そんな大人になるとはおもわなかったけれど、しかし面白く堪能してしまった。


 わたしの知り合いで、途方もなく頭の悪い、ダメダメな男の人がいるのだが、たいていこのひとと話していると、悲しいくらいうんざりしてくるのだが、しかしこのひとが、たった一回だけ、とても鋭いことを言ったことがあったのだ。それが「タイムボカン」についての一言なのだった。
 
 かつてのテレビアニメは、その基本形は、「ヒーローもの」である、という話から、始まって、つまり魔女がでて来ようと、野球が主題になろうと、未来が舞台であろうと、その基本は、「ヒーローもの」である、というのが、そのダメダメな男の人の主張だったのだが、それを聞いて、わたしも、なるほどそれは言えている、と、納得していたのだが、それでわたしが思いつきで、ということは「タイムボカン」も「ヒーローもの」になるわけだな、と、口をはさむと、そのダメダメな男の人は、少し考えて、いや違う、と断言したのだ。
 そしてそのダメ男君はこう言ったのだ。

 タイムボカンとは、ヒーローものなのではなく、厳密には、ヒーローものの、パロディーなのだ、と。

 なるほど、よくぞ言った、ダメダメ男君。
 それはまったく正しいぞ。
 まさか君がそんな鋭いことを言おうとは、わたしは夢にも思わなかったぞ。

 そしてそれつづけて、興奮しつつわたしも、こう言ったのだ。


 タイムボカンは、ヒーローもののパロディーである、ということは、同時に、テレビアニメそのものの、総合でもある、とは、いえないだろうか。
 つまりヒーローものを、意識的にパロデイー化することで、オリジナルテレビアニメの、諸言語を、総合することに成功した、と。それがタイムボカンシリーズである、と。

 そう。まったくその通り。おれもそうおもうよ。

 たしかに、テレビアニメは、いまでも続いている、しかしオリジナルテレビアニメは、今では、死滅してはいないか。

 ああ、かなしいことだが、たしかに死滅している。現在あるものは、ほとんど原作もののアニメ化ばかりだ。
 
 しかしよくよく考えてみれば、オリジナルテレビアニメを、殺したのは、タイムボカンシリーズ、ではなかったか。

 
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投稿者 room9の空間
カテゴリー 映画TV・ラジオ

07.1.29更新


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