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本田中冬二


すぺいんささげの鉢を
外へ出してねてもよい頃となりました

今夜から明日の朝へかけて
太平洋の沿岸は
暖かい雨になるだらうと
海洋測候所は報じてゐます


田中冬二の存在を知ったのは、誰か小説家の書いた随筆によってであった。彼が銀行を定年まで勤め上げ、退職時には本店の人事部調査役であったことを知ったのも、あるいはその時だったかも知れない。その時紹介されていた詩がどんなものだったかは忘れたが、とにかく無性に旅に出たくなった事を覚えている。

飲んでみるとどことなく味気ないような、食い足りないような思いがするのに、暫くたつとまた飲みたくなる。田中冬二の詩は、そんなプレーン・ソーダのような爽やで儚い印象がある。

冬二の詩には亜流が多発したそうだ。それはそうだろう。こんなのが詩なら僕にも書けると、僕もそう思ったのだから。



通信講座よりどりみどり

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投稿者 なしはちの空間
カテゴリー 本人名・団体名
原題:
 「郷愁の詩人 田中冬二」 和田利夫 著
メーカー:
 筑摩書房
価格:
 7900円

02.4.17更新


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