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八代目坂東三津五郎の 食い放題 (光文社文庫 は 25-1) |

今の10代目三津五郎のおじいさんにあたる、八代目三津五郎の食についての随筆集。
八代目三津五郎は、昔の舞台の型に詳しい生き字引的存在であり、骨董にも造詣が深く、そして食通。文人的な深い教養を持つ、いぶし銀の演技をする役者として知られていた。そして数多くの趣味のうちでも、食道楽は、河豚の肝による中毒死という形で後年彼の命を奪うことになった。
まず、江戸小紋の型紙を使った本の佇まいがよい。タイトルの「食い放題」という言葉のイメージとは違って、別に大食を自慢したり薦めたりする本ではなく、食についてのぜいたくもしりつくし、同時に懐石料理から芋を煮るような素朴な料理も自ら作る地に足のついた随筆である。
味のある文章や、趣味のよさは孫の現三津五郎にも受け継がれている。
2007年
光文社文庫より復刊。光文社は最近がんばってるなあ。
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