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この映画を見ると「ブス」というのは生まれつきの顔のつくりのことではなく、仕草とか服装とか表情とかトータルを含めた意味で「ブス」なのだなあ、と改めて気がつかされる。それぐらい主演の藤山直美のブス演技はすごい。
40すぎて独立もできず母親と同居しながら引きこもり生活を送る正子。肥満気味の体を持て余しながら少女漫画(「カトリーヌの涙」)と昼メロに現実逃避を求める日々。トーゼン友達もいなければ彼氏もいない。そんな正子が母親の死をきっかけに、自分と正反対に美しく、男慣れしている妹を殺してしまい、逃走の旅にでる。
ラブホテルの従業員になったり、ホステスをしながらの逃走生活がもたらす自立と自信。初めて自分に優しくしてくれる男性とも出会い、化粧も覚え、どんどん表情が輝いていく。最初と最後ではまるで別人だ。自転車に乗りながら、ドスドス大股で歩きながら、図太く、ちゃっかり逃走していく正子の姿は、強そうに見えて実はもろい男たちと対照的に描かれている。
脇を固める俳優も実によく、特に大楠道代演じる
人生一回終わったなー感のあるホステスと、佐藤浩市演じるリストラサラリーマンがよい。こんな人に優しくされたらそりゃ、きれいになるわなー。女の強さ、したたかさをここまであからさまに描いた映画は他に考えられません。。坂本順治監督作。これは必見です。


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投稿者 ピーナッツの空間
カテゴリー 映画映画・ビデオ

04.10.2更新


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