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デ・ジェンダリズム展 |

世田谷美術館のミュージアムショップで目立つピンクの図録を発見。かなりデザイン的に今っぽい。90年代後半の図録なのだが、この時期世田谷美術館は、けっこう現代美術のアグレッシブな展示をやっていたらしい。テキストもビジュアルも充実していたし、早速購入。
「デ・ジェンダリズム」という、なんだか魅惑的な響きをもつこの展覧会。フェミニズム的な表現が、単純に解放を訴える段階を経て、成熟して1回りした1997年、このフェミニズムを解体し、拡大解釈しようという意欲的な展覧会だ。当時の芸術家たちが行う「身体的な表現」が、男性原理に敵対するジェンダー論や、ロゴス中心主義へのアンチとしての身体回帰、といったイデオロギーに従属するものではなく、むしろ「身体そのもの」への率直な関心へとシフトしていたことを背景としているようだ。
展示されているのは、
エヴァ・ヘス、マシュー・バーニー、草間彌生、モナ・ハトゥーム、マリー・アンジェ・ギルミノ、ジャニーヌ・アントーニ、レベッカ・ホーン、マリーナ・アブラモヴィチ、馬六明、キム・スジャ、加藤豪、ロバート・ゴーバー、西山美なコ、八谷和彦、ヴィト・アコンチ・・・・うーん。凄い。
メインのキュレーターは長谷川祐子(現、金沢21世紀美術館)、そして図録には、デヴィッド・エリオット(現、森美術館館長)が寄稿している。ご立派。
最近こうした「身体」にまつわる過激なパフォーマンスが気になるのはどうしてだろうと思っていたが、、、
政治にうとい私でも、連日報道される最近のイラク情勢のニュースは耳に入ってくる。そしてその一部は、かなり「痛い」ニュースだ。そんなニュースが、インターネットの波に乗って、リアルタイムで、プッシュ型でやってくる。こんな状況は今までない。ニュースの享受者として受動的にテレビを見ているだけでも、油断しているとトラウマ的な動揺を強いられてしまう感じ。
ブッシュが暴れようが、自衛隊が進軍しようが、この「ニュース」というテロからは少なくとも我々を守ってはくれない。自分のハートに対して、自己防衛しなきゃあいかんです。
こんなとき、この図録にあるような、自分の身体を他者として/オブジェクトとしてとらえるアートに、我々のハートを守ってくれる、ワクチン的な作用を期待するのは馬鹿げているだろうか? もちろん直接的な作用でなく、想像力で合成されるワクチン
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美術05.2.4更新
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