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100万回生きたねこ |

どこか説教くさい「100万回生きたねこ」(佐野洋子 作・絵、講談社)を子供に読んでやりながら思わず自分が涙してしまう大人たちはたくさんいるらしいのだが、そんな親の姿を介することなしに、子供たちが絵本そのものから同じ を受けとっているとは考えにくい。
絵本の本来的な読者である子供は、大人が身につまされて涙に声をつまらせる後半部分の野原の絵よりも、欧州らしい戦場で陣地に将几に腰をおろした王様、貴族的なパラソルをさした貴婦人が散歩する異国の港、心躍る薄暗いサーカスの魔術といった馴染みぶかい(おとぎ話的な)舞台で繰り返される死のイメージ、それは再生と対になっているのだが、そちらにより強い印象を受ける。…[吉田直平「夢の通路」]
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書籍04.3.22更新
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