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非戦童話「二本山の兄弟犬。」 |
イラクに派兵される予定の北海道師団の自衛隊員の弟さんが
http://ch.kitaguni.tv/u/2148/...
で発表した非戦童話「二本山の兄弟犬。」が大変な反響を呼び、英語訳・中国語訳そしてアラビア語訳にしてイラクの人たちに読んでもらおう、というプロジェクトが進行中。転載可であるので、ここにて全文を紹介したい。
二本山の兄弟犬。
二本山というところに、仲のいい兄弟の里犬がおりました。
二匹には年老いた父母と、体の不自由な祖父母、そして兄さん犬の連れ合いの優しいねえさん犬と、二匹のかわいい子犬が家族におりました。そして兄弟の父犬が体を壊してからというものの、兄犬が兵隊に入って家族を養っておりました。暮らしは楽ではないものの、仲良くつつましくやっておりました。
ところがある日、兄さん犬が茨草というところに兵隊に遣られることになりました。二本山は昔雨山との戦争で大きな雨山の山犬たちに負かされて以来、雨山の犬たちに「もう他のところに兵隊を遣りません」と決まりをして、自分たちももう戦争をして同胞を亡くすのはいやだ、と二本山の兵隊は二本山の里だけを守って、ずっと戦争をしないできたのです。
それなのに、雨山のぜいたく犬たちが「俺たちのおかげでお前たちはぬくぬくと暮らしているのだ、どうだ、そろそろ金ばかりではなく、二本山の兵隊を雨山の兵隊の手伝いに寄越さないか。それが一流の里の務めというものだ。」と言われて、「ああ、そうですね、お金ばかりでは良くありません。兵隊を遣りましょう、それが二本山が一流の里になるため、犬社会のためです。」と二本山のさとおさはふたつへんじで言ってしまったのでした。昔戦争で何千もの兵隊や子供が死んで何千もの親が苦しい思いをしたことなど、まるでさっぱり忘れてしまったようでした。
弟犬は兄犬が雨山の兵隊犬と一緒にいて、茨草の里犬に憎まれ、殺されるかも知れないと思うと大変苦しく思いました。にいさんは人から恨まれるようなことは何もしていない、ただ、二本山の里が平和でいられるように、よそから来た兵隊たちを、みんなが寝静まっている間に何度も追い返してきた。昼間には苦しい訓練を何回も続けている。それなのに、何十年も平和だったせいで、二本山の里犬の中には「二本山の兵隊はほかのちゃんとしたところにもつとめられない、はんぱものばかりだ。どうせ普段ろ
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ノンカテゴリー03.12.24更新
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