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本三大奇書


小栗虫太郎『黒死館殺人事件』
中井英夫『虚無への供物』
夢野久作『ドグラ・マグラ』
の三冊のことを指すらしい。奇書ってゆわれるとおどろおどろしい何かを思わず想像してしまうのだけれども、本邦ミステリ界における三大なんちゃら。これに、竹本健治『匣の中の失楽』を加えて四大奇書という人も多い。誰が言い出したのかは寡聞にして知らない。ちなみに、中国三大奇書というのもあって、『西遊記』『三国志演義』『水滸伝』のことを指すらしい。
『匣の中の失楽』は、『虚無への供物』へのオマージュであると読まれることが多いけれども、その『匣の中の失楽』へのオマージュとして、乾くるみ『匣の中』がかかれている。

『ドグラ・マグラ』で使われてる作中作の手法を踏襲しているのが『匣の中の失楽』であり、『匣の中』。どちらも優れたメタフィクションになっている。ちなみに、『ドグラ・マグラ』は松本俊夫監督作品として映画化されている。桂枝雀がでていたりと渋かったり、映画自体も結構かっこいい作りになっていたよーな気が。

読みやすさ・・・という意味では三作品とも読みにくい人が多いそうである。『黒死館殺人事件』は、謎科学理論が展開されるし、『ドグラ・マグラ』では途中、チャカポコ・チャカポコいいながらのなっがーい謎音頭が出てくる。ここで、調子よく読める人と調子悪くなっちゃう人の二通りが存在するらしー。それでも、その装丁が幸いしてか、わりあいと読まれることが多いよな気がする(文庫版)。『虚無への供物』は、えーと、エレガント。うん。

私、個人としては、『ドグラ・マグラ』にみとめられた作中作(『ドグラ・マグラ』の中の登場人物が、『ドグラ・マグラ』の中で、自分の出てくる小説を読んでしまうといったような)の系譜、というのがミステリの中でどういう風に存在してるのか気にかかる。この種の作中作の手法って、一体誰が始めたんでしょーね。

他にも、この三作品に対してはオマージュとか多そうだなー。



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投稿者 河邑瑶子の空間
カテゴリー 本書籍

03.8.18更新


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