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ケイト・ウルフ&ザ・ワイルドウッド・フラワー/バック・ローズ |

ディスクユニオンで、オリジナル盤を買いました。税込み1260円。どこをどう渡って、ぼくの部屋にやってきたのか。部屋のくうきを、自分の傷ついたこころを、どこかのやわらかい日向へ連れて行ってくれるようなすばらしいうたがあたまからおしまいまで満ち満ちています。
レコードとの出会いは、人生に似ています。たとえば、今日聴く一回と、あした聴く一回では、厳密に言えば、音が違ってしまう。CDは、何回聴いても同じでしょう。当時はコンテンポラリーであったろうから売れたレコードも、今聴けばそのせいで古くさくなり、逆に、当時はまるで時間を止めてしまったように聴こえたかもしれないこのアルバムが、いまもなつかしく新鮮で、けっして古くなることがない。
売れた歌手は今はお金持ちになって豪邸に暮らしているのかもしれない。ケイト・ウルフは、「マイナーの花」と謳われたまま、白血病で若くして亡くなってしまった。だけれど、このジャケットの鮮やかな輝きのように、たしかにブルーの色をひいた人生だったのなら、きっと、それはうらやましいほど幸せな人生だったに違いありません。だれとくらべても、だれにもくらべられないもの。それをぼくらはひとつずつ持っているのだって、そんなことをぼんやり思いながら、聴いています。
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ミュージック08.5.18更新
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