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MAYO |
小池真理子「墓地を見下ろす家」について。
誰も指摘しない。知らないのかも知れないが、この話は、1982年制作のスピールバーグの映画「ポルターガイスト」と同じである。墓地の処置に手抜きした新築住宅と、何も知らずに入居した居住者への死者の怒り。
ただ、日本人独特の能力で、アイデアは借りても、独自なものに仕立てなおす成果になっている。マンションという日本の都市独特の状況。古い土地に土足で踏み込み無関係なものを聳え建たせる。こういうものに対して、古い土地の怨念のようなものが復讐する、そんなことは誰しも実感するのではないか。
さような意味で、この小説には評価を与える。しかし、運送屋や電気屋が玄関前で消滅するなどはいささか無茶苦茶。このマンションは警察の手入れを受けるだろう。亡霊も警察には太刀打ちできないのだ。一家の死因は調べられるだろうし、建築に不明なことがあれば解体されよう。死霊たちも少し調子に乗った。脅すだけにしておけばよかったのに、殺すとなると国家権力を相手にまわすことになる。怨念も亡霊も権力には抵抗できない。失敗したな。
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書籍08.5.13更新
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