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中濱鐵隠された大逆罪―ギロチン社事件未公開公判陳述・獄中詩篇 |
「トスキナア」の別冊。
「トスキナア」というのは、ほかではない「アナキスト」の逆立ち言葉だ。
中浜鉄という詩人がいた。本名は誓う。哲という名も使った。
1897年1月、福岡県企救郡東郷村(現北九州市門司区)生まれ。
生家は漁村で郵便局を営んでいた。20年末に加藤一夫を中心として設立された「自由人連盟」に参加。
機関紙『自由人』には「宣伝部」として富岡誓の名が記される。
22年、ギロチン社を古田大次郎らと立ち上げ活動、
爆弾入手の資金調達の過程で逮捕され26年4月15日、処刑されている。
アナキストで関東大震災の直後に惨殺された大杉栄を詠った「杉よ!眼の男よ!」は有名だ。
しかし、この中浜らのギロチン社の事件の全貌は、当時の緘口令の中で新聞報道自体少なく、
1審では無期判決だったものが、大阪控訴審で1審判決を破棄、死刑判決を受け、
上告をせずに刑死したことは分かっているが、その裁判の内容も知られていなかった。
その公判の手掛かりが、どうやら情報公開の請求で、一部であっても明らかになった。その史料公開だ。
その結果、中浜の控訴審で初めて弁論を行っている内容が判明した。その内容が事実であるとすれば、
これまで明治以来4件しかないとされてきた刑法73条が規定する「大逆事件」にもう1ページが付加えられることになる。
それだけにこれまで厳重に秘匿されてきたのであろう。
「情報公開」という手続きによって歴史的な事実が、秘匿のベールを脱いでいくことになるかもしれない。
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