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『夕凪の街桜の国』こうの史代 |
戦後10年経った広島を舞台にした
「夕凪の街」、
それからさらにずっと後の
東京・中野近辺の「桜の国」
・
原爆は、
日常生活を送る人間を
生活ごと突然奪って行ってしまう。
その悲しさは
風が吹くときなどにもありますが
もし災難を逃れられたとしても
巨大な「悪意」が落ちて来たということが
人の心にどんなものを残したか。
ということを想像させてくれます。
その残ったものは、
「よくわからない」という一線を残したままで
だから時間を超えて、人の心を左右させてしまう。
(落とした人たちは、それが
自分の気持ちやちから以上のものかもしれないと、
気づいていたのだろうか?)
・
話のていねいな進め方、それに
とても柔らかい感じの絵。
皆実のまつげの描かれかたの
ぴょん、とのびている感じが好きで。
それが失われるのが悲しくて。
でも同時に登場する人たちみんなが
生き生きと描かれていることが
救いにもなってくれたと思う。
・
「戦争はいけないことだ」と
ただ方程式のように教えられるだけでは
見逃してしまうものがたくさんあるなあと、
気づかされたように思います。
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詳細をみる 08.4.10更新
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