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Glassjaw / Everything You Ever Wanted To Know About Silence |

なんと表現していいのかわからない音楽がある。グラスジョーの特異さが、一瞬にしてロス・ロビンソンの心を捉えて離さなかったのは、彼らがあまりにもオリジナルで魅力的なスタイルを持っていたからに他ならない。
「周りとは違うことを検索して、誰もやらないことをやっていた」とダリル・パランボ (vo)が語るように、彼らは結成当初94年頃から少し変わっていた。メタルキッズからはスケーターと間違われ、一体何をやっているのか皆見当もつかなかったという。ともかく、彼らは自分達の思うがままに演奏をし続けていた。
I am Recordingという大胆なレーベル名を抱えたロス・ロビンソンはご存知の通り、スリップ・ノットという衝撃的なアーティストをデビューさせた立役者だ。さらに同レーベルからエイメンをデビューさせた彼は、このバンドのデモを聴いて「死せるアディダス・ロックに引導を渡す
新千年紀の新しい破壊者」と言ったという。アディダス・ロックとは他でもないコーンを代表とするミクスチャー勢のことであり、その音楽が飽和状態にあることをいち早く悟っていたのはコーンの初期作品をプロデュースしたロス自身だった。実際逢って、演奏をちらっと聞いただけで彼は即座にグラスジョーと契約を結び、ここで彼らはメジャーデビューし本作をリリースすることになる。プロデュースはもちろんロス・ロビンソンだ。
出来上がった彼らの音は一言で表現するなら「面白い」。ハード・コアやグラインド・コアが下敷きにあるものの、すごく自然にメロディアス展開を行ったりもする。エモ・バンドといわれればそんな気もするし、ミクスチャーといえばそんな風にも受け取れる。つまり、何か似ているようで、どれとも違う音、これがグラスジョーの音楽なのだ。しかも予想もしなかった音の組み合わせ、この違和感が一々気になって仕方がないし、ベック (g)のギター進行もなにやら不安定だ。ただ、この音は何かはまる。歌詞もなにやら分裂気味で、いろいろなメッセージを組み込んでいるが、何も出来上がっていない、若さが持つ恐さを彼らはもっている。
いよいよ、今年彼らの新作がリリースされた。彼らの音のフォロワーが出回ることは決してなく、パワフルでさらにオリジナルな楽曲が並んでいる。まだまだ彼らは自分達のサウンドを確固たるものにしているとは思えないが、だからこそ、将来を渇望されるバンドなのだと思う。そして将来だけでなく、現在においてもこのサウンドは既に群を抜きん出ようとしている。
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CD・レコード02.7.16更新
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