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くすりの発明・発見史 |

岡部進 著。
南山堂
さまざまな薬の発見の歴史についてのエピソードが紹介され、岡部先生の授業を彷彿とさせる。また、発見発明者の人生についても紹介されており、大変楽しい読み物になっている。
以下、内容を簡単に紹介すると、
薬の来た道
不老不死を求めてきた歴史、穿頭術、瀉血などについて。
BC8000年のイェリコ文明の遺跡までさかのぼって検討されている。
また、医学雑誌で有名なLancet は、瀉血の際にもちいる小型のメスに由来する名前とわかった。
汚物薬が最古の薬であり、動物の糞、腐った肉や油脂がもちいられていたが、これが現在の抗生物質、アスピリンの発見に通じる。
良薬は口に苦し。Bitter pills may have blessed effects. -孔子の言葉かどうかは不明であり、それ以前から使われてきたという説のほうが強いようだ。
吸入麻酔薬の発見
いくつもの元素を発見したことで有名なデーヴィーの笑気ガスの研究をして、麻酔への応用まで後一歩までいったのは、ガスバイオロジーがはじまった時期に一致するという時代精神というものを感じさせるが、弟子であった大学者のファラデーに対する嫉妬には、人間の感情のコントロールの難しさがあらわれている。米国でコルトがはじめた笑気ガスパーティにヒントを得て、エーテル麻酔をはじめた歯科医のウェルズ、モートンがともに非業の最期を遂げているが、麻酔薬の中毒性に対する理解がまだ浅い時代だったことにも関係するだろう。
局所麻酔薬の発見
歯痛、眼科の麻酔薬として発見されたコカインの有効性。現在広く用いられている局所麻酔薬開発の基本骨格となっている。
ある抗パーキンソン病薬の発見
セレルギンの開発者、ホロコーストからの生存者のヨセフクノール博士。
抗アレルギー薬の発見
老人と海のカツオノエボシの話から製薬シードをみつける話は面白い。わたしはにものなかのクラゲかカツオノエボシのシーンを思い出した。また、カナリア諸島の命名が犬(canine)ゆらいとは知らなかった。
強心薬の発見
イギリスのシャーロップ州の老婆の秘伝の薬からジギタリスの効果が明らかになった。さらに、ウアバインにつながり、注射器による薬剤投与にまで発展していった。
血液凝固阻止薬の発見
研究生のマクリーンによる肝臓由来の血液凝固物質がヘパリンの発見につながり、ワ
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