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はじめてのエスペラント/藤巻謙一 |

前回までのあらすじ。
* * *
さて、今月の頭から始めたエスペラントの学習であるが、行き帰りの電車の中や寝る前などに、ぽつりぽつりと続けている。やはり言語として面白いので、わりと飽きずに続けられるようだ。
で、前回紹介した『エスペラント四週間』だが、3週目の中盤あたりまで進んだところで、図書館に返してしまった。そもそも「四週間」なのに、図書館の貸出期間は2週間なのである。はじめから無理に決まっている。
借り直そうかとも考えたのだが、せっかく勉強してるんだから、やっぱり1冊くらいテキストを買おうと思い、日本エスペラント協会のウェブサイトで紹介されていた、同会発行のこれを買ってみた。
中身は、『エスペラント四週間』に比べ、至極「常識的」である。労働者とか搾取とかプロレタリアの団結とか、そういう例文はまったく出てこない。これなら反共ウ翼の皆々様も心穏やかに学ぶことができそうである。
さらに、これでもかこれでもかと例文(で使われている単語)に日本語訳が付けられており、辞書などなくても、不安を抱くことなく読み進めることができる。この点、『四週間』より親切で、より初学者向けだと思う。
ただし、(そもそも初学者向けであることを意識した結果だろうが)例文はあくまで短文のみ。『四週間』が、2週目あたりから結構なボリュームの文章を容赦なく載せているのと比べれば、やや物足りなさはある。
だからそもそも、やる順番が逆だったのかもしれない。つまり、こちらで充分に基礎を固めてから『四週間』を読んだ方が、文章自体を楽しむことができそうてよさそうである。まあ、その文章がアレな場合が多いわけですが(笑
* * *
それにしても今日驚いたのは、エスペラントには「左」という(固有の)単語が存在しない、ということである。それは「右」を意味するdekstroに、その語の意味を反転させる「mal」という接頭辞を付けて表現する。つまりmaldekstroが「左」である。こういう「合理化」で、語彙数を減らしているわけだ。……かと思えば、「東西南北」には、ちゃんとそれぞれ固有の単語が割り当てられている。このお茶目さ。エスペラントの楽しみである。
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書籍08.2.27更新
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