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音楽エルネスト・ショーソン


マニアックなフランスの作曲家シリーズ。

そろそろ取り上げたいと思っていたショーソン。
交響曲を数曲作曲しているものの、殆ど演奏会で取り上げられることがない。
ヴァイオリンと管弦楽のための「詩曲」も有名で、ヴァイオリニストが多く録音しているが、実際演奏会で演奏されるかというと、少ないように思う。
気になって、過去の演奏記録を調べてみたが、やはりあまり出てこなかった。

声楽曲においては、もう少し有名で美しい曲がある。
一般的によく演奏されるのは、「蝶々 Les papillons Op2-3」「蜂雀 Le Colibri Op2-7」など。
この2曲の作品番号はかなり早い数字。
いくつかのフランスの歌曲を中心とする作曲家をKW化したが、作曲家が自身の処女作に近い作品で生涯の名曲ともいえるものを残すことは多い。
フォーレのように歌詞によって突然のインスピレーションを受けたかのように作風が変化する作曲家や、ドビュッシーのようにある意味ヒットメーカー的な作曲家も存在する。しかし、フォーレにおいても「2つの歌Op.1(蝶と花・五月)」は名曲として扱われているし、ドビュッシーの「星の夜(Nuit d’etoiles (最初の出版作品)」も、後期の難解な歌曲よりも余程シンプルで美しいと評される場合もある。
歌曲の持つ性質が大いに関わっているだろうが、現代においても一発屋という作曲家が多いことを考えると興味深い。

後期の作品にメーテルランクの「温室」に曲をつけた歌曲集がある。
これがまた美しいのだ。
「温室」というタイトルではあるが、“看護人”、“弔いの鐘”、“エーテル”と、病院をイメージさせる言葉が出てくる。
植物の持つ生々しくも悩ましいイメージ、病的な歌詞、そしてメロディと和声・リズム、すべてが重なり非常に陰鬱だが、どこかきらびやかな小さなガラスのかけらがキラキラとしているような美しさを感じる。


エルネスト・ショーソン
フランスの作曲家。1855年パリに生まれる。24歳でパリ音楽院へ進学という、変わった経歴を持つ。
ジュール・マスネに師事,その後セザール・フランクに傾倒。
1886年にサン=サーンスが組織したフランス国民音楽協会に参加。印象主義ほど難解でなく、甘美な作風。(でもやっぱりフランス的な和声や転調の持つうねりが素晴らしい)
44歳で自殺とも言われる自転車事故で死亡。





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投稿者 blancheの空間
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08.2.2更新


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