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「最後の一葉」を読みなおす [キーワード編] |

オー・ヘンリー(1862-1910)なんて「文学の門前」(小泉義之から借用)で売ってる安物で、門のなかに入ったら読むことのないものと思っていた。だが、私自身がこの秋、作家が生きた米国の地で、朝顔の最後の一輪(開花して一日が経過した時点でまだこの咲きようだったのでどこかの老オブジェ作家が自作の造花を置いたのではないかと疑ったほどだ/笑)に胸を熱くした、すこし気恥ずかしい経緯があったので、もういちど、あの有名な「最後の一葉」を読んでみようと考えた。さすがにこの展開や落とし方はなぁ、と感じるところがないではなかったが(でもこの点は時代やメディアの諸条件がちがうしなぁ)、門の内側できちんと読むべき品質をもつことは、確信した。
ところで、死後百年近く経つ作家の文章だから当然、原書の著作権は切れている。翻訳も、プロジェクト杉田玄白に正式参加されている、「版権表示を残す限り、 訳者および著者にたいして許可をとったり使用料を支払ったりすること一切なしに、 商業利用を含むあらゆる形で自由に利用・複製が認められ」る結城浩訳によった、マルチメディア対訳版で原文を横において読むことができる(結城氏がこだわる作品題目の表記は「最後の一枚の葉」でこれには一理ある)。訳者ご本人はもとより、こうした公開にとりくむ関係各位にも謝意を表したいが、ただ私は、同翻訳にすこし違和感を抱いたところもあって、だから、それを本項の[日記編]のほうで、冒頭一段落だけをとりあげ、自身の試訳も掲出しながら、論証(大げさだけど)している。関心がある方は、直上のリンク先でごらんいただきたい。
なお、この紹介だけだと、画像がなくてさびしいので、岩波少年文庫版(訳者は金原瑞人氏で題目の表記は「最後のひと葉」となっている)も、あげておこう(私は大好きなクラシック音楽でも最後までパッケージ化されジャケットがついたCDを購入するタイプだろう)。もっとも、「オー・ヘンリー」で検索するとアマゾン(文学・評論)だけでも41件(本日現在)がヒットするので、ここで紹介する最適書という意味でないことは理解を願いたい。上記の版は、小5の息子にはちょうどいい文字の大きさ(訳文も同様だろう)だから送ってやって、「いいお話」にはすっかりサメちゃってる彼が読むかどうかはさておき(笑)、この暮れの一時帰国時に私自身が上記マルチメディア版や私の冒頭試訳と
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