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<スピリチュアル>はなぜ流行るのか |
まず章のタイトルを並べてみます。
第1章 「ジュピター」はなぜ人を癒すのか
第2章 「千の風になって」はなぜヒットしたのか
第3章 「江原現象」をどう見たらよいのか
第4章 「ロハス」ブームはなぜ起きたのか
第5章 <スピリチュアル>のゆくえ
どうですか?知ってる、あるいは生活の中に入ってきたことのある単語が一つぐらいはあるのではないでしょうか?本書では、これらを「スピリチュアル」という言葉を用いて共通項を見出してゆき、スピリチュアルと現代社会との関わり合いについて論じています。
そして背後にある既存の概念としての「宗教」と、いたるところで対比させています。対比というよりも、差異と共通点を抽出している感じかな。宗教の枠に入らない、「『どこかで誰かと繋がっている』感覚」=「スピリチュアリティ」ということです。この辺を意識しながら読むと面白いです。
他には、XJAPANのhideの自殺、ネット世界での現象、「キッパリ!」などを通じて、現代社会における問題点をえぐり出しています。特に「トラウマと癒しブームはうらおもて」などという言い回しは実に重たいものがあります。
ブームの持つ祭り性、それに潜む陰の部分、そして「『聖』の商品化」を通じて食い物にする人たち・・・。「なぜ」を突き詰めるたびに現実を直視させられるのはある意味つらいことですが、複雑なまでに我々に入り込んできている「スピリチュアル」を理解することは、現代社会、そして「自分」をもっと理解するためにも、決して無駄ではないように思います。
熱狂から一歩下がって世界を敷衍する・・・そんな体験(?)ができる本です。
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書籍07.8.9更新
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