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KENJI SAWADA |
1976年4月21日発売。沢田研二のフランス進出記念盤。パリ、ロンドン、東京でのレコーディング。フランス語曲7曲、英語曲2曲日本語曲3曲を収める、海外向けベスト版的構成。シングル「Mon amour je viens du bout du monde」(恋人よ、僕は世界の果てからやってきた)はフランスのラジオチャートで4位にまで登りつめ、フランス国内で20万枚シングルを売ったといわれる。コンセプトは、世界の果てからやってきた王子、かな?
ここ最近、沢田研二ブームが自分の中で続いてますが、これはなかでも気になってた作品。聞いてみるとやっぱりいろんな意味で面白い。
フランス語曲は、フランス人の作詞作曲だが、「フランス娘に恋した日本人青年」というコンセプトでかいている。だから、「Ma Geisha de France」(私のフランス芸者)とか、「La fontaine(フランス語で泉)と同じ名前の娘、Itsumi」というフレーズがある「いづみ」とか、微妙にみょうちきりんな曲もある。逆植民地ポップス。78年のYMOのコンセプト、「外国人が見た日本のみょうちきりんなイメージに則して日本人が曲を作る」よりも、結果的にややこしい。
また、全体的にフランス語曲の曲調は、明るく能天気なアイドルフレンチポップスになっている。沢田研二とフランスという国のイメージから連想される、耽美さというものは微塵もない。以前、カヒミカリィが沢田研二について言及していたようにおもうが、本当に渋谷系以前の渋谷系である。(まあ、この言葉もとっくの昔に賞味期限が切れてるが)ちなみに、私は二曲目の「ジュリアナ」という能天気なかわいらしい曲がアルバムのなかで一番好きです。
日本語曲ではヒットシングルの「ニーナ!」という呼びかけが印象的な「追憶」やドラマ「悪魔のようなあいつ」主題歌で大ヒットした「時の過ぎ行くままに」、「白い部屋」などを収録、英語の曲はストーンズ調?の二曲。
コンセプト的には適当なごった煮になっているが、かなり楽しい。意外とオススメです。
しかし、この再発CDシリーズ沢田研二についての解説がまったくつかない。再発はしたものの、古いファンに買わせるだけで、新しいファンを増やす気などないのではないだろうか?もったいない。面白いのに。
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